■2003年11月6日発行号

▼チャンピオン(11月 3日)

谷村新司の歌のタイトルである。決して若くはないボクサーが再起をかけた試合に再び敗れ、リングを去っていく状況を美しく書いた歌詞がとても好きだったが、モデルはてっきり輪島功一さんだと思っていた。谷村さん自身がラジオ番組ではっきり、それはカシアス内藤だと語っていたと妻から教えられた。確か宗教上の理由でモハメッド・アリに改名した元ヘビー級の世界チャンピオンの名前からとって命名された筈だ。

カシアス氏の娘さんは、混血によるイジメに遭っていて苦しんでいた。その時、カシアス内藤が「“チャンピオン”という歌は、自分(父)の事を書いた歌なんだぞ」と娘さんに言ったところ、大層喜び、以後、父親への誇りを強く抱いて、立派に立ち直っていったという話は、妻からの又聞きだが、感動的だ。娘は父親を批判的に観る事が多いのかもしれないが、それが尊敬に変わっていったら父親冥利に尽きるというものだろう。

K1に於けるボブ・サップの情け容赦のない攻撃も、人間誰しもが持っている闘争心に共鳴を与えて満足させてくれている事も確かだが、カシアス内藤の場合、意識して決してとどめを刺さないようにしていた、という。そこに彼の優しさを見ることができるが、それが、時に何かに徹底できない脆さでもあるのだろう。引退後、自らが引き起こした傷害事件が、そのことを証しているようにも思う。

人生には敗北などない。いつも、どんな結果も経過でしかあり得ず、彼の立派に立ち直った姿が又、多くの人に感動を与え続けていってほしい。


▼予調という通告書(11月 4日)

マスコミが選挙情勢を広く国民に伝えるのに、各社が独自に予備調査を行い、それを基にして記事が書かれる。1回の調査に相当な経費も掛かってると思うが、大勢はこれで掌握できる。各党も独自でこうした調査は行っているが、掛かる金額が半端でないので、政党は恐らく、数回実施できるのは激戦区だけとなるだろう。だから、マスコミ各社の調査結果は大いに参考とさせてもらっている筈だ。

それとなく、もれ伝わってくる調査結果に、候補者はそれぞれに悲喜こもごもの思いを持つ。当選間違いない人、絶望的な数字を見る人、スレスレの線上にある人、現実の状況を前にして、自分の心の持ち方を候補者は工夫しなければならない。予調は最初の中間報告ではあるのだが、時に残酷なものでもある。私自身も心の在り方に苦労した苦い経験がある。特に苦戦の時、現実を在るがままに受け入れる心境になるまで、一定の時間が必要だ。


▼お酒の陣中見舞(11月 5日)

詳細は知らないが、今回の参院補選での陣中見舞にお酒はほとんど無かったと思う。私自身、全くと言っていい程、目にしていない。一昔前、選挙関係者の間では、お酒くらい問題ないという感覚だったと思うが、公職選挙法上は厄介で、取り扱いを間違えると違法性が出てくる。多くの選挙事務所ではお酒での陣中見舞には“預かり証”というものを出し、選挙後にそれをそのままお返しする、という馬鹿げたことをしている。公選法ほど実態にそぐわない法律も珍しいのだ。

今回の選挙での陣中見舞は、ほとんど個人からの現金による浄財であった。むしろその方が法的にもすっきりと処理できて、助かると思う。お酒は一升瓶2本で3,000〜4,000円はかかるが、候補者としては3,000円の浄財の方が嬉しい筈で、お酒から現金へという流れは、どうしても一定の選挙費用を捻出しなければならない政治家にとっては、歓迎されているかもしれない。

おそらく、今、戦われている衆院選の事務所でも同じような傾向が出てきているのではないか。選挙はできるだけお金を掛けるべきではないが、それでも、預貯金はもちろん、親からの財政支援に止まらず、志のために少なくはない借金をしている多くの立候補者に、党派を超え1円でも多くの浄財が集められるよう祈りたい。


▼飛び入り参加<4> (11月 6日)

こんにちは。山根事務所の宮田千恵子です。地元を漂っています。就職情報誌・B-ingを仲人に、埼玉に来てこの冬で2年、かなりゆるいフリーター生活から一変、ジェットコースターのような毎日を楽しませて頂いております。

つい10日程前までは、島田事務所で、参院補選のお手伝いをさせて頂いていました。今は、小宮山事務所で衆院選です。お陰様で色々な選挙を体験・勉強させて頂いております。もちろん、どんな選挙でも、候補者の皆さんに共通しているのは、懸命に訴え、多くの皆さんのご支援を頂くための、ものすごい努力をされること。その気迫は、本当にすごいです。そんな姿を側で見ていると、皆さん無事当選すればと心底感じ、こちらも自然と力がこもります。

そんな訳で事務所を離れることの多いこの頃ですが、私にも山根事務所での重要な仕事があります。車の運転です。決して上手ではない(むしろかなり危ない)私の運転で、議員は動くわけです。(本当に勇気があると思います。)もちろん、信用はされていません。高速に乗る時は、必ず後ろの席でシートベルトをしっかり締めている議員がいます。

議員の車の中での過ごし方は、資料を持ち込んで、仕事をしていることが多いです。このメルマガが誕生することもあります。また、よく会議室とも化します。突飛な行動をとって、とんでもない失敗をしでかす自信のある私にとっては、ここで仕事の方向性を決めてもらうことは、とても重要なことです。

それでもなお道が続いていると、議員の哲学講座が始まったりします。飼い犬自慢大会になったりもします。それについては、まず決着はつきません。そんな感じで道中は進むのですが、英語の勉強だと言って、学習用CDを掛けるのはかまいません。ただ、そのまま寝てしまうのはやめてください。私も必ず眠くなります。


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