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■2003年3月13日発行号
▼シリア元文化大臣との再会( 3月 8日)
アッタールさんは女性閣僚として24年間文化大臣を務めてきた方で、わが国の勲一等瑞宝章を受勲している。シリア訪問の折、快く会談を受け入れて下さった事は既にメルマガで書かせて頂いているが、来日を知り、訪問団の仲間と一緒に夕食会にお誘いして歓談した。
折も折なのでイラク情勢についての見解を改めて聞いてみたが、澱みなく種々の意見を述べられた。会食には在日シリア大使のカフターン氏も同席された。
話の内容は支障があるとご迷惑もかけるので差し控えざるを得ないが、私の方からはいくつかの要望を申し上げた。1つは、日本に於ける中東情報は欧米発のものが多いので、中東の方から日本人に解り易いメッセージを送り続けて欲しい。2つ目として、日本国民は今、自信を失いかけているので、日本が近年、世界に於いて果たしてきた歴史的役割を評価し、鼓舞して欲しい、といった内容だった。今でもシリア国内で政治的影響力を持つ女史の活躍を祈りたい。
▼ロス銃撃事件( 3月 9日)
一美さん殴打事件については有罪が確定されたが、殺人罪での三浦和義被告の無罪確定は、多面的に大きく報道されないが日本国民にきっと様々な思いを巡らさせたに違いない。おそらく日本中の人々が有罪と思い込み、二審で逆転無罪判決が下された時の混乱は、国民に大きな知的衝撃を与えたのではなかったろうか。そして、今回の最高裁での無罪確定のニュースは冷静に国民に受け取られてはいるが、私も含め、自己の知性や理性への過信を揺るがせられたのではないだろうか。マスコミや社会の在り方を様々な角度で考える機会を与えられたような気もする。
世の中に絶対的な正義など在る訳はなく、所詮、相対的なものでしかない。付和雷同されずに自己を確立することは難しいが、事実の裏に隠された他の事実や、相反するいくつもの事実の奥に在る真実を見つけ出すのには、冷めた眼と他者を思いやる暖かい心のバランスの中での空想力が不可欠だろう。
テレビを含むマスコミの公正な報道というのは、経済社会に在って事実上、不可能だが、社側の狙う方向性に反する主張にも、絶えず3分の1のスペースを用意しておいてもらえないものだろうか。国民に考える余白を与えておいてもらいたいと思う。
▼犬の散歩のラッシュアワー( 3月10日)
新河岸川土堤上の遊歩道は、朝の7:00〜8:00が犬の散歩のラッシュアワーになっている。うちの犬は大型犬(コリー)なので、小型犬や中型犬が飛びかかってくる事などはなく、恐がられたり、遊びたがられたりしているが、大概の犬には自分から鼻を寄せて近付いていく。しかし、どうも凶暴な犬は苦手らしく、行き交う時も知らん顔をして通り過ぎる。
犬にも相性があるし、その日の気分、心変わりというものがあって、真の友人はそうできるものではない。だが、ずっと変わらず友情が続いているのはタローというゴールデンレトリバーで40Kgもある大型犬だ。私の愛犬(レオ)より7〜8Kgも体重がある。おっとりした、包容力に満ちた風格のある犬で、周りに迷惑のかからない時など、河川敷に放って2頭で取っ組み合いをさせている。
タローはボブサップのような強さがあるが敏捷さには欠け、走るのは苦手ですぐにゼーゼーと呼吸が荒くなってくる。捕まるとうちの犬はすぐに押さえ込まれるが、そこはフットワークですぐに挽回して走りに持ち込んでいる。2頭はもう8才になるので、最近では組み合う時間も短くなってはいるものの、楽しい満足のいく時を過ごしている。
飼い主の立場からいつも気になるのは、タローは汚物が好きで、鎖を放たれると先ず初めに河川敷で始末されずに放置された犬のフンを探し始めるのだ。うちの犬と戯れる前に食されるとお互い遠慮し合いながらも噛みつき合うので、我が愛犬レオが汚物まみれになり、悪臭がきつくなる訳で、帰宅してからのふき取り作業が大変な仕事となる。
最近では、我が愛犬の汚物処理だけではなく、未始末のフンも1日1回は持ち帰ることにしているが、とてもそんなペースでは広いスペースを一掃することはできない。タローが汚物を口にした時は、さりげなく早めに帰宅するようにしている。「ちょっと時間がないので・・・」などと口ごもりながら。
▼NPOの大きな役割( 3月12日)
昨日、「NPO立学校の可能性について」の勉強会が憲政記念館で開かれているという話を聞き、飛び込みで参加した。自民党の代議士がパネラーとなっていたりして自民党主導の集会の趣もあったが、私には収穫の多いものであった。
今、政府が進めようとしている特区の中で、既存の義務教育施設外の学校を認めるというものがある。これは、NPO立で一定の資格を持つものが設立できるとされている。教育行政において、世界の経済先進国の中では、日本が1番、国の管理・統制が厳しく雁字搦めになっているが、NPO立の学校は、日本の学校制度に風穴を空けることができるかもしれない。民主党では既にコミュニティー・スクール構想が提唱され、文部科学省にも大きな影響を与えてきたが、今、党内のプロジェクトチームの座長になっているのが、同僚の鈴木 寛 参議院議員だ。寛さんは、議員になる前からこの問題に熱心に取り組んできていて、この問題での日本の火付け役の1人とも言われている。
さて、会場の参加者のほとんどがNPO関係者であった。中には30年も一般公立学校で教鞭をとってきたが、自分の思うような教育ができず、止むに止まれずNPOを設立したという女性もいた。朝8:30〜18:00以降も働き続けているが月給は7万円だという。子供を救いたいという一念で活動されているという思いがビンビンと伝わってくるスピーチに感動してしまったが、私は、こういう人達が今、日本を変えつつあるのだと実感した。
自民党と官僚、政官業の癒着は本当にどうしようもない所まできていて、自民党の心ある政治家もその事は解っているのだが、様々なしがらみで、もうどうにもならなくなってきている。率直に言わせて頂ければ、政権交代が1番の早道なのだが、前途遼遠という現実もある。私はそれを埋めるのがNPOの人々ではないかと思う。石原都知事は東京から日本を変える、と言ったが、NPOが日本を変えていくという現実を昨日の集会で垣間見たような気がした。
▼読書( 3月13日)
旧知の間柄である学者(以下A氏)と酒を酌み交わして政治談義をしていたら、読書の話になった。A氏は大学で学生の就職の世話活動等が出てきて時間もなく、最近、読書量が減ってきているという。
私はどの位の量なのか聞いてみたら、月に10〜12冊だという。一体、どうやったらそんなに読めるのだろうか、ビックリした。以前、私も頑張って月に10冊の目標を持ったことはあったが、精々7〜8冊が良いところだった。元来、食事と読書のスピードはかなり遅い方で、こればかりは努力しようという気もあまりないが、能力というか、特性というしかない。
国会では、膨大な量の資料が届けられるが、表紙を見て「処分」の判断をするだけでかなりの時間をとられ、逐一、眼を通す事は不可能だ。国会活動に必要な最小限の資料や総合月刊誌等、決まった雑誌数冊をしっかり読むことだけで精一杯なのが実情だ。
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