■2003年2月27日発行号

▼拉致家族の皆さんとの懇談( 2月21日)

北朝鮮核開発の問題でこのところ拉致問題の報道が少なくなっているが、この問題はしっかり取り組み続けていかなくてはならない。党の正式な機関として被害者家族の皆さんと初めての懇談が開かれた。

今月24日、党は訪米団を送ることになっているが、ブッシュ政権は日本人の拉致問題への関心は高く、ブッシュ大統領は核の問題とは切り離してかなりの意欲を示していると言われている。問題は日本国内の姿勢が大切で、国論が分かれているような印象を決して北朝鮮に見せてはいけない。「拉致問題は一段落」「棚上げして国交回復」「米などの人道支援」といった誤ったメッセージを向こうに伝えてはならない。残念ながら民主党の岡田幹事長発言や山崎自民党幹事長の発言にご家族の皆さんは疑問を持っておられた。

家族、国会議員、政府、マスコミの一致したメッセージが何よりの力となる。米下院では、この問題に関連して公聴会が開かれるという。アメリカの力が大きく影響することは疑う余地のない事実だ。


▼埼玉県知事選挙( 2月23日)

インターネット上には様々な情報が飛び交っていて、眉唾もの、生々しいもの、アッと驚く最新情報などを眼にすることが出来る。私自身はパソコンに向かうことがあまりないが、事務所のスタッフから時折「こんなものが載っていました」と報告を受けている。

最近、一番びっくりしたのは私の地元・埼玉県知事選挙に関する情報で、糸山英太郎さんが立候補するかもしれない、というものだった。これは糸山氏自身のホームページに載っているものだから、ガセネタではない。詳細はアクセスされれば分かるが、要は糸山氏に埼玉県知事選の出馬につき、石原都知事や県内の財界人から強く求められている、というもので、最後に「故郷埼玉県の為に全てのパワーを埼玉県知事選挙に投入する用意がある事を宣言する」と結んでいる。

立場上、私の耳にも当然入っていてもいい情報だったが、寝耳に水で全く知らなかった。この際、私のメルマガ読者の皆さんには取り急ぎ情報提供させて頂いておきます。


▼政治と金の現実( 2月24日)

先の民主党両院議員総会で企業献金の問題が提起された。一切の企業献金を禁止すべきという主張をする人々の意見には傾聴すべき点も多々ある。しかし、現実には様々な問題がある事も事実で、冷静な判断が必要だろう。

今の民主党財政の95%が国からの税金によりまかなわれている。政党助成金、立法調査費などである。もし、企業献金を一切禁止したら、衆議院議員の私設秘書的役割を担っている事務員の給与の出所がなくなるだろう。又、自民党・与党がこぞって法改正に乗り出し、政党助成金の額を大幅に減額したら、民主党は解党に追い込まれるかもしれない。党本部の職員給与や今、本部が新人候補や落選中の候補者(予定者)に支払っている月額50万円の活動費も支給できなくなることは間違いない。自民党のように自身で事業を営んでいる者も少なく、金銭的には楽な者はあまりいない。

錬金術に長けた政治家の多い自民党や支援組織が強力な公明党、共産党と違うわが党がクリーン・イメージや清貧だけを武器としていつまでも選挙に勝ち続ける事は極めて困難という現実もある。

党内でこれから様々な議論が更に展開されてくることになる。


▼駐日 仏・独大使との懇談( 2月25日)

先般、イラク情勢について駐日仏大使、独大使を招いての勉強会が行われた。党の主催によるものだった。話の内容は一切オフレコという約束だったので、ここでもそれを守らなくてはならない。

時間が朝8時〜9時の1時間だったので通訳を介しての話だから、とても時間が足りなかったように思う。両大使のスピーチがそれぞれ20分ずつ費やされたので、質問時間は20分で、2人だけの質問に終わらざるを得なかった。

私も頭の中で質問を整理していたが、とうとうその機会が与えられなかった。聞いてみたかった点は、(1)アメリカの本当の狙いはどこにあると思うか。(2)大量破壊兵器がなかったとして、フセイン政権を支持し続けるのか。(3)冷戦中でもこんなにアメリカと意見を異ならせることができたか。というものだった。(3)の質問は、少し意地悪すぎるだろうか。


▼「アダンの画帖」(田中一村伝)を読んで( 2月26日)

南日本新聞に連載されていたものを書籍にまとめ出版された本書の執筆者は中野惇夫氏。丹念に資料を集めた苦心の作だ。ただ新聞の連載だったせいもあって、同じような記述が幾度も出てきて、本にされた時、手直しした方が良かったのではないか、という気もした。

画家 田中一村を知ったのはごく最近で、高倉健著「南極のペンギン」の中で「奄美の画家と少女」として紹介されていた。早速、書店に本書を申し込み、机の脇に置いておいたが、先般、ある雑誌で再び田中一村の名を眼にするところとなり、これは読んでおかなければ、と思い立って頁をめくることとなった。

あふれる才能を持ち乍らも中央画壇と一切の関係を絶って、1人奄美で絵筆を握り続けたこの人の人生は、世間的にはあまりに悲惨とも思える程の赤貧ぶりで、美大で同期だった東山魁夷画伯との対照は、コントラストが鮮烈に過ぎるようだ。本書にグラビアで掲載されている一村の作品は暗い色調のものでも透明感が貫かれていて、作者の無垢で高潔な人格が眩しいように現れている。是非とも1度、実際の作品を鑑賞したい。


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