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■2002年12月12日発行号
▼文教科学委員会での質問(12月 5日)
宇宙関係3機関が統合され、独立行政法人として新たに「宇宙航空研究開発機構」が設立されるという法案への質疑だった。ロケットの打ち上げの失敗は、3機関が統合されていれば防げたものだった、との指摘がこの法案づくりにつながってきたものだが、本当に統合のメリットはあるのか疑問で、民主党としてはこの法案に反対した。確かに予算は減となったものの、スケールメリットを生かした結果によるものではなく、単に事業を縮小したり中止したりして削減されたものだ。質問・答弁の詳細は
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frame/joho2.htm
をご参照頂きたいが、行革の名に実質的には値しないものだというのが我々の見解で、役員の数や待遇への切り込みも不徹底である。
日本学術振興会法案も科学技術振興事業団と合併すべきで、民主党としては反対した。
▼狂言を観て(12月 6日)
愛犬の散歩中に出会った近所の奥さんから誘いを受け、家内と大井町(埼玉県入間郡)中央公民館に野村万作、万之介、石田幸雄の公演を観に行った。狂言とは何なのかも解らず足を運んだが、本当に行って良かったと思う。狂言、能、歌舞伎、茶道、華道、和歌、短歌、俳句、落語、漫才という洗練されて多様な芸術、芸能を持つ国は、わが国の他に幾つ指を折る事ができるだろうか。
公演に先立ち、演者でもある石田幸雄氏から狂言とは何なのか、今日の演題の中味はどういうものか、の初心者向け説明があった。全く白紙のまま観劇したとしたら、どれ程理解できたか、楽しめたか判らないが、思ったより解り易かった。
私の場合、家族にダジャレを言っても全く無反応になってきたし、事務所のスタッフに向けてのダジャレでさえ、精々の反応がお愛想笑いでしかない。仕方がないから自分で言って自分で笑っている始末だ。狂言を観て、別の「笑い」の意味を思い知らされたのは確かだ。
▼アフガンの女性達(12月 7日)
先般、民主党で、アフガニスタンのNGOで活躍する3人の女性から現在のアフガンの状況について話を聞かせて頂いた。シマ・サマルさんは前女性大臣で医師だがNGOの代表も務めている。ジャミラ・ムジャヘッドさんは元ニュース・キャスター。クドゥシア・マジャージャさんもNGOの代表を務めている。
NGOの活動に対しては、政府・自民党は腰が引けていて、とても国際協調まで踏み込めていない。民主党はアフガン復興に向けて街頭募金活動を行い、まとまった金額をアフガンのNGOに寄附させて頂いた訳だが、そのお金でミシンを15台購入して、女性の経済自立に役立っているとシマ・サマルさんは語ってくれた。
長年の戦乱でアフガンの国民は未だに政府を信じ切っておらず、銃も所持している者が多いという。治安が不安定で経済構造そのものが確立されておらず、復興への道は険しく、文盲の未亡人が各地で物乞いする状況が続いている。ジャミラ・ムジャヘッドさんは、アフガンの19世紀の高名な女性運動家から名を取った「マラライ」という雑誌を発行し、これを売り歩いて生活の糧にするよう指導していると話してくれたが、戦争で女性は全ての人権を失い、自信を喪失している中では、「本当に長い道のりです」という言葉が重苦しく、アフガンの今とこれからを表していた。
▼初めての決算委員会に出席して(12月 9日)
3Mの空間の先に小泉総理が足を組み、まるで対座するかのような位置に私は座った。正面に向かって正視すれば総理と眼が重なるのでなるべく視線を外したが、それでもぶつかる時もあり、とんだ所に座ってしまったと思った。まあ、なかなか無い機会でもあるのだから、精々、総理の総体エネルギーを体感しておこうと顔色を窺ったが、血色も良く落ち着いていた。小泉総理は、結構政局がモロに顔色に反映する人で、難しい局面に立っている時は、いつも血の気が引いて蒼白だし、これを乗り切った時は、顔がにこやかで肩や顔からエネルギーを発散している。
佐藤栄作さん以来のほとんどの歴代総理を間近で見たが、大派閥の領袖など、実力者と言われてきた人ほど、身体全体からエネルギーを発散している。逆にマスコミ等から非力と言われた人ほど、エネルギーが下半身にまで届かず、精々、胸の辺りで止まっていたように思う。
▼菅代表の誕生(12月10日)
私は種々の理由から岡田克也さんに一票を投じたが、菅−岡田体制をしっかり皆で支え、盛り立てていくべきだと思う。決まった事を守り、党内のことを党外で悪口を言わないこと、当たり前のことだが、これだけで民主党の支持率は間違いなく回復する。
先日、渡部 恒三 衆議院副議長と懇談させて頂く機会があったが、竹下内閣の時、消費税で自民党も当時、支持率が3%に下がったことがあったという。渡部先生は日本にはどうしても2大政党が必要、という主張が一貫していて、民主党にも歯に衣着せず厳しい批判も頂くが、相対的には暖かい眼を向けてくれておられるようだ。政界の人物批評もされたが、あの会津訛りには他人へのどんな悪口も悪口に聞こえない魔法の力がある。会津訛りで渡部先生は随分、得をしている。
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