■2002年11月21日発行号


▼養護施設からのお招き(11月17日)

埼玉県川島町にある県立ひばりヶ丘養護学校から文化祭のご招待状を頂いた。親御さんが校門に立って迎えて下さったが、駐車場の整理にも立たれているのには驚かされた。小・中・高校生を預かる本校の文化祭は、生徒とそのご家族でごった返していて、なかなかの盛況だった。講堂では演劇も行われていて、子供達が車椅子に乗ったまま嬉しそうに演じていた。サポーターとなっている人達も汗びっしょりで頑張っておられたが、校長先生も忍者役で一役買っていた。

この施設の子ども達は、ほとんどが肢体不自由児に止まらず、脳障害の合併症を持っているのが現状だと教頭先生にご説明頂いた。教師が手を添えて、ビー玉よりも小さい玉を手に触れさせて、触覚での快感を理解させることが授業になっている、という場面に出会ったが、最初私にはそれが授業だとは理解できないでいた。

私はパネルに貼られた子ども達の写真や絵を見続けているうちに、落涙を止めることができなくなったが、帰りの車中運転しながら、私は21才になる長男が誕生した時の事を思い出していた。妻が妊娠して臨月が近付いていた頃、私の友人が「自分の子どもが出産する時、心身障害のことが気がかりで仕方なかった」と無思慮に私に語った。それから、不安な日々を私は送ることになったのだが、あの時、「どんな子供が生まれてきても、天が授けてくれた子供なんだから、喜んで受け入れていこう」との思いに至り、漸く不安から解消されたことを憶えている。

心身の障害を持った子供さんの将来に、ご両親は心休まる暇がないと思う。福祉行政は今、苦しいが、私は心とお金と身体がクタクタになっている親御さんへの何よりのプレゼントは、様々な考え方もあると思うが、学校を卒業しても終生、身を寄せていられる場所の提供だろうと思う。地方議員の時、卒業後、子供達に社会との接点を持たせる意味もあって、親御さんが授産施設づくりに奔走され何度も陳情を受けた事があった。施設が竣工したら、又、そこから維持運営費の捻出に苦労されていた姿は忘れられない。



▼カットされたインタビュー(11月18日)

「新しい国立追悼施設をつくる会」の集会に出席し、途中退席して外へ出たらフジテレビからインタビューさせて下さいとの申し入れがあった。2〜3分の取材だったが、夜、放映される筈の11:30からの番組をずっと見続けていたが、大物の石井 一先生と著名な小宮山洋子さんが放映され、私の映像はそっくりカットされていた。

深夜番組が終わるまで家族全員で見落とすまいと必死だったが、徒労となった。親戚に電話しないで本当に良かったと思う。



▼文教科学委員会での初質問(11月19日)

学校教育法の一部改正案について質問した。詳細は下記にアクセスして頂ければと思います。
 http://www.sangiin.go.jp/japanese/frame/joho2.htm

法案の内容は、大学院に新たに専門職大学院を置くことや、大学に対する第3者評価制度を導入するというもの。私は、遠山大臣に「大臣の最終学歴は?」と聞いてみたが、戸惑っておられた。大臣は「大学法学部です」とだけ答えたが、因みに大臣の卒業した大学は東大の法学部だ。私は「もう<最終学歴>という言葉を日本から無くしましょう。<直近学歴>という言葉を私は提案したい」と言った。

つまり大学は10代で必ずしも入学しなくても、学びたい時に受験し入学すればよいという時代だし、学卒者も新たな向学心に燃えれば上級の学問を目指せば良い。これが専門職大学院の誘(いざな)いであり、新たな意味ではないのか。<最終学歴>という言葉は、人間が向学心の芽を自ら摘む、悪魔の言葉だと私は思う。大臣は私の提案について首肯された。



▼証言(11月20日)

北朝鮮の元幹部情報工作員(以下 青山氏)は衆議院の外務委員会で参考人招致を求められ、出席することが決められていたが、自民党が外務省の圧力に屈して前言を翻し反対した為、国会招致が果たされなかった。

民主党は有志で青山氏から事情を聞くための集会を院内(議事堂内)で将に開こうとしていたが、開会前にテレビなどカメラを含め、本人と北朝鮮にいる家族の安全のため青山氏の撮影を自粛して欲しい旨、求めた。大方、了承が得られたが、何社かのカメラマンは院内は公の所だから求めには応じられないと主張し始めたので、仕方なく集会はとり止めることとなった。党側とカメラマンが廊下で怒鳴り合いとなっていたが、社名を聞くと「○○社です」と言うのが帰り際、私にも聞こえた。しかし、他社のカメラマンが「皆、一緒だよ」と発言し、助け船を出していた。人の安全・生き死にに関わることなのだから私は当然、協力してもらえるものと思っていたのだが・・・。「報道の自由」とは何なのか、考えさせられる場面だった。

その1時間後、急遽、場所を党本部に移して青山氏の姿を衝立に隠して話を聞くこととなったが、その話の内容は聞くほどに底が知れず恐ろしく生々しいものであった。マスコミにも公開され、既に新聞等に詳細が報道されているのでここでは重複を避けるが、当時の日本は、そして今の日本はこれで国家たり得ているのだろうか。政治家として、足が地に着かぬ程の苛立ちで私は踵を返し会場をあとにした。



▼海外視察報告(5)(11月21日)

▽エジプト訪問
今回のアラブ諸国訪問で1番の大国であったが、会談した人々の数も最多となった。飛行機からピラミッドが見えてきた時、いよいよエジプトに来たのだ、という感慨があった。マーヘル外相やワーリ副首相兼農相との会談も楽しみであったが、一刻も早く飛行機から降りて直接、エジプトの空気を思いきり吸ってみたいという衝動に駆られた。ピラミッド、スフィンクス、ナイル川、ルクソール、ツタンカーメン、クレオパトラ、モスク・・・子供の頃から憧れていた全てが今ここに在るという圧倒されるような存在の豊穣感で、満腔が満たされる思いだった。

バスで飛行場からカイロ市内を高速道路に乗って移動したが、家屋はほとんどがレンガ造りで外観はほぼ一様であった。驚かされたのは、2〜3階建てのレンガアパートのほんの数坪の屋上に、屋根も付けずに人々がベッドを置いて寝起きし、逞しく生活している風景であった。通訳に雨の時はどうするのか、と聞いたが、年に1〜2度の短時間の降雨だから誰も気にしていないのだという。月に日本円で1万円ほどの平均所得さえ確保できない貧しい人々の救済も、この国に突き付けられた大きな逃げられない課題の1つのようだ。

レンガ造りの家屋については、政府はなるべくコンクリートを使うように指導しているというが、レンガ職人の雇用問題もあって難しそうだ。ナイル川の泥を取り出し、乾燥させて泥レンガを作っていたが、その後、燃レンガ作りを奨励してきたという。しかし、泥レンガの家屋は通気性の由なのか涼しいが、燃レンガの家は暑く住みにくいそうだ。生命の永遠性への希いから神殿は石造りとなっているが、古代の宮殿は長く泥レンガで築かれてきたという。

国土の94%が砂漠のこの国は、緑地を25%に引き上げることを国家目標としている。計画は順調なのかと聞いてみたが、首を横に振られた。日本人のボランティアも植林事業に協力しているというが、前途は多難のようだ。わが国からの支援は、もちろん民間ボランティアに限られている訳ではない。日本政府の援助で1988年にはオペラハウスがつくられたが、当時、贅沢で無駄な支援だと批判が強かったのだそうだ。しかしエジプト人には好評で、今はかなり日本でも評価を受けてきている、と通訳が説明してくれた。ODAの在り方が種々、論議される中で私にはこれは興味深い事例に思えた。このオペラハウスにはもう1つおもしろいエピソードがあって笑えた。それは、こけら落としで日本の歌舞伎を公演したが、観客には全く理解されず、それ以降、カイロでは、人の言う事の意味が解らない時「あなたの言っている事はカブキです」と言うようになったという。歌舞伎は立派な日本の伝統芸能・芸術だと思うが、理解には時間がかかるようだ。

エジプトにいる日本人の間では、「3日腹」という言葉があるそうで、3日目には日本人の訪問者は必ずお腹をこわすという意味で使われている。自分だけは大丈夫と高を括っていたが、3日目に本当に腹をこわすことになってしまった。

到着の翌日、私達視察団は日本人観光客10名を含む58名が1997年、イスラム原理主義過激派の手により殺害されたルクソールに向かった。照りつける太陽の下、献花し犠牲者のご冥福を祈ることから、この国の視察をスタートさせた。ファルーク・サアウィー内務省国家保安局ルクソール特別支部長との会談を皮切りに、マーヘル外相、ワーリ副首相、フェッキ人民議会外交委員長、アーメド・ファタフィ人民議会議長、ムスタファ・カーメル評議会議長、そして日本が医療支援しているカイロ大学特殊小児科病院のアミーナ・ヒンダウィ院長、ナセル・アブドゥル教授、更に宗教界の重鎮であるタンタウィ・アズハル総長との会談を3日間に亘りこなした。ワーリ副首相との会談では、私は「副首相の、米国によるイラク攻撃はないという見方は、中東諸国共通の認識なのか」と質した。これに対し、副首相は「そう思う。米国経済界も反対するだろう」との見通しを述べていたが、私には楽観視し過ぎではないだろうかと思えた。タンタウィ・アズハル総長との会談では学校教育と家庭教育の役割分担について質問したが、日本とは必ずしも比較しにくいが、家庭より国家の宗教教育機関の方が重要であるとの認識を語られた。



☆★☆ 2002 政経クリスマスパーティー のご案内 ☆★☆

 ◇日 時  平成14年12月13日(金) 受付17:30-
 ◇第1部  講演会 18:00-19:00
       仕事に役立つ「個性心理学講演」/弦本 將裕氏
 ◇第2部  懇親会 19:00-21:00
 ◇会 場  川越東武ホテル (川越市脇田町29-1)
 ◇会 費  20,000円

 ▽どなたでもご出席頂けます。
 ▽第1部にはあの動物占いでお馴染みの弦本氏をお招きします。
 ▽第2部では、山根りゅうじの国会活動のご報告をさせて頂き
  ます。
 ▽参加ご希望の方、お問い合わせは 山根 隆治 川越事務所
  (TEL049-230-1350)までお気軽にご連絡下さい。
 ▽この催しは政治資金規正法第8条の2に規定する政治資金パ
  ーティーです。
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