■2002年5月23日発行号

▼隣席の人々( 5月17日)

昨年の初国会から、本会議場に於ける私の左隣はずっと池口修次議員だが、右隣は同僚の藤原正司議員、自民党から無所属に移った岩手県の椎名素夫議員、そして今度は紋次郎の中村敦夫議員に替わった。4議員ともに個性と能力を持たれた方だから、ふとした雑談の中でも示唆に富んだ話を聞かせて頂き、大仰だが少し人生が膨らむような気がする。

藤原議員と池口議員は同世代だから気安くさせてもらっていて、お互いに言いたい事をフィルターも通さずに口にしているという感じで、「癒し系」の役割をそれぞれに担い合っている。

椎名議員については、テレビ画像の印象はすごいもので、10年程前アメリカの国会議員と宇宙中継で政治討論をされていたのを今でも覚えている。その事を最初にお話しさせて頂いた。特に私には流暢な英語が印象深かったのだが、「いや〜、私の英語なんて・・・」と謙遜された。米国に在住されて身に付けられた語学力は今でも健在に違いない。議場での政策論議や人物評などでの寸評にも学ぶものが少なくなかった。

中村議員は一見寡黙で、紋次郎のイメージと重なるが、色々なことを話しかけてもらっている。行政改革や環境問題に熱心な方で、真剣に政策に取り組んでおられるのがよく解った。オシャレで少し斜に構えた反体制的な空気はとても大人で、きっと多くの女性を虜にしてきたことだろう。「映像からの感覚で、市川雷蔵さんの周りに流れていた風と同じものを感じます。」と言ったら、「実は、市川さんが亡くなって、その職人的スタッフがそのまま、紋次郎を撮っていたんですよ。」と教えてくれた。紋次郎映画のあの美しい光と陰影のコントラストは、ここに秘密があった。


▼歴史の連鎖( 5月18日)

阿南惟茂駐中国大使は、終戦で介錯も断り、壮絶な割腹自決を遂げた阿南陸相の子息だが、どうも、今回の瀋陽総領事館侵入連行事件での対応については、御尊父とのイメージが大きく異なる。先日、同僚議員と市ヶ谷にある堅牢な防衛庁の施設を視察した折、市ヶ谷記念館も見学した。ここは大本営陸軍部、陸軍省、参謀本部が置かれていた所で、三島由紀夫が自決し諫死した場所でもある。敷地内には、陸軍士官学校の大講堂として創られた講堂が今も残されているが、極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷としても使われていた所だ。この講堂の一隅に阿南陸相の軍服が飾られていた。比較的、小振りなものであったので、案内者に「小柄な方だったのですか」と聞いたら「1m57cmおありでした」とのこと。昭和の歴史がここで刻まれてきただけに往時の重い空気が、この講堂には今も残されている。


▼もう一つの倫理崩壊( 5月20日)

参議院本会議の質問で私は、フランス革命でギロチン台にかけられた貴婦人の最期の言葉を引用したが、それは次のようなものだ。「自由、平等、博愛 汝の名において、いかに多くの悪行が重ねられたことか」現代においては、平和、民主主義そして情報公開の名において国益が次々損なわれつつあるように思う。出典は忘れたが、概ね次のような話を思い起こす。弟子が孔子にこう質問した。「親が悪事を働いた時、子が役所に通報することは良いことですよね。」これに対し孔子は否定的な答え方をしていた。私は事実というものは、曲げるべきではないが、語るべき、書くべき必然性が生じた時、その波紋をしっかり熟慮して、個人には十分な思いやりを抱きながらも、公の利益を優先し用心深く公開すべきだろう、と思う。安易に政治家が政治家の秘事を直接、間接に暴露したり、恫喝の道具としたりすることは、もう一つの倫理の崩壊とは言えないだろうか。


▼お二人の自殺( 5月21日)

検査で狂牛病と特定できなかったことを悔やみ、若い女医さんが、つい先般、自殺したという報道を見てショックだったが、今度はW杯のキャンプ地・藤枝の担当課長が自宅で生命を自ら絶ったという。ご本人には辛すぎる重すぎる重圧だったのだろうが、残された家族にとっては残念で悔しくて、やりきれない思いでいっぱいに違いない。心よりご冥福をお祈りしたい。しかし一方、どこか心の底では、まだまだ日本はこうした責任感の強い人々によってギリギリの所で国が支えられているという、ホッとした思いが走った事も事実だ。


▼柳家小さん師匠の訃報から( 5月22日)

中学時代のクラスメイトが小さん師匠の長男だった。姓は小林。テレビで関連のニュースも見ていないが、新聞で彼の健在を知った。もう35年程も会っていないので、街で顔を合わせてもお互い判らないだろうが、懐かしく色々なことを思い出した。自宅は東京の目白で、田中角栄邸が近くにあるが、その隣が中央官庁の運動場となっていて、この中にあるスイミングプールでちょこちょこ一緒に泳いだことがある。彼は師匠のお弟子さんと一緒のことが多かったが、この中に立川談志さんもいた。修学旅行の時だったろうか、先生から落語をやってみろ、と言われて、照れながら語り始めたのを見て、「あ、やっぱり師匠の子供なんだ」と妙に見直したことを憶えている。


 ■□■2002 山根りゅうじ国政報告会・懇親会 のご案内■□■

 ▼日 時  平成14年 7月 8日(月)
       午後6時30分受付 午後7時開会
 ▼場 所  川越プリンスホテル
       川越市新富町1-22 TEL049-227-1111
 ▼会 費  3000円

 ▽どなたでもご自由にご出席頂けます。
  当日は、民主党 鳩山由紀夫代表にご挨拶いただく予定に
  なっております。記念撮影のチャンスもございますので、
  皆様お誘い合わせでのご参加を心よりお待ちしております。

 ▽参加ご希望の方、お問い合わせは 山根 隆治 川越事務所
  (TEL049-230-1350)までご連絡下さい。


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