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■2002年02月28日発行号 ▼エシュロン( 2月24日) 世界の通信を盗聴するための組織としてつくられたエシュロンは、アメリカが中心となって築き上げてきたシステムのことだが、1980年代に既に告発がありEU議会は特別委員会を設けて調査を行い、公式にその存在を認めている。 先般、EU議会で最も強硬に反対しているドイツのイルカ・シュレイダーさんから様々な話を聞いたが、今の流れではEUとしても自らの盗聴システムの構築に動こうとする力が強い、と言っておられた。 未だ目先の国益を唯一の価値基準としている国々ばかりなのだという冷厳な事実をしっかり直視すべきで、国と国とはクールな大人の関係だという当たり前の感覚を、日本人は一刻も早く取り戻していくべきだと思う。
私が生まれ育ったのは、東京都豊島区高田南町という街で、25才迄暮らしていた。豊島区は衆議院選挙区では旧5区に当り、自民党では建設大臣から文部大臣を経て、衆議院議長となった中村梅吉さんがおられた。この中村さんが河野派から分かれたばかりの中曽根派に所属し、選挙前の集会などに派閥の領袖である中曽根さんがよく応援に来られていた。 先日、朝食会で中曽根さんの話を聞く機会に恵まれた。声の張りは幾らか弱られたようでもあるが、理路整然とした話しっぷりは変わらなかった。 1つは、「今のアメリカにアドバイスすることがあるとしたら、どんなことでしょうか」と聞いたが、「イランを非難しているが、実際の軍事攻撃をするとしたら慎重を期した方が良い。」という答えであった。評論家の田久保さんが、私の前にイラク問題で質問したこともあって、こんな答えになったのだと思うが、私には物足りなかった。もっと大きな歴史的な流れの中で、一国利益主義に陥っているアメリカに対するアドバイスを、との思いだったからだ。 2つ目の質問は、「今という時代の中で、世界連邦についてどう考えるか」というものであったが、これに対しては、「暗闇に星を見るようなものであって、現実には手の届かないものだ。」と答えられた。極く当たり前の答えであった。 イスラエルとパレスチナの問題、9月11日の米国の同時多発テロなどを見ていると、人類の業のようなものを私は感じざるを得ず、究極的な人類の平和の構築には世界連邦は不可欠だ、という思いが強い。政治家の頭の中にそろそろ具体的なテーマとして、世界連邦をイメージすべき時期が来ているように考えているだけに、中曽根さんの常識的な答えが私には淋しかった。
ソルトレーク五輪が終わった。テレビでゆっくりとオリンピックを見ることはなかなか出来なかったが、フィギュアスケートで試合が終わった後に行われたエキジビションでの演技を少し見ることが出来た。 地球上の生物のどんな美しい動きよりもより美しく人間は、様々な喜びを表現することが出来るのだと思った。白鳥をはじめ、どんな鳥の羽ばたきよりも美しく羽ばたくことができ、水鳥の水面への静かな滑るような着水よりも、よりなめらかに滑ることができる。 種の保存本能は全ての生物に共通したものだろうが、人だけは時折、同種の人さえも殺戮するという過ちを犯す。 私たち人間は、醜くもあり、美しくもあり。
私が結婚適齢期だった昭和50年頃は離婚する人はあまりいなかった。だから歌手の一節太郎が歌っていた「逃げた女房の〜〜」で始まる「浪曲子守唄」は、半ば洒落で歌ったりしたものだった。 厚生労働省のお役人から日本の将来人口推計の説明を受けた時、離婚者の数を聞いたら、年間29万組だという。結婚するものが年間80万組だから、数字のマジックはあるが、長期的にみれば、約1/3弱の人々が離婚するという計算になる。日本の欧米化がここでも進んでいると言うべきなのかはともかく、私にはショッキングな数字だった。 今度、大学生になる18才(2/27生まれ)の娘と4月に21才になる大学生の息子に結婚する前には同棲した方が良いと言ったら、2人ともビックリしたような顔をしていたが、直ぐに眼を輝かせて「本当〜」と聞いてきた。2人ともきっと私の提案を受け入れることだろう。 結婚を想定した同棲の最大の利点は、相手をしっかり理解し、チェックできるところにある。人生への意欲や感性、思いやる心、粗暴さや浪費癖、性的倒錯などは容易に知ることができる。又、情に引きずられて妥協したのでは意味がないので、半年とか1年とか期限を区切った別離か結婚かの選択と決断が必要だろう。
いわゆる戸塚ヨットスクールの戸塚さんである。 先ず世界人権宣言を批判していた。キリスト教の思想に基づき、人間は生まれながらにして理性を持っているという前提そのものを否定した。人間の理性は教育によって植え込まれるものであって、最初から与えられているものではないという氏の指摘は強烈だったが、私は直ぐある出来事を思い浮かべた。 人間は生まれながらにして理性を持っているというのは、氏の指摘するようにやはり違うのだろうと思う。家庭や社会によって「人間」を作り上げてこその人権だと言う氏の主張には説得力があった。 石原都知事はヨットスクールを支援する会の会長をしているというが、石原氏に対してさえ戸塚氏は「彼にはまだ本当の教育が解っていない」などと平気で言ったりする。大変な自信家である。 追伸:今日朝刊で、最高裁は上告を棄却する決定を下したという報道記事を読んだ。噫。 ▼軽んじられる日本( 2月28日 No.2) 米国防総省は、対テロ戦争に貢献している26カ国の国名を挙げて謝意を表したが、この中に日本の名が無かったという。 中谷防衛庁長官と偶(たま)さか、エレベーターで2人(秘書官、SPを除く)だけの乗り合わせとなり、「単純ミスでも日米の信頼関係に大きく影響するのだから、人事的処分も求めたらどうですか」と水を向けてみた。 |
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