■2005年4月28日発行号

▼舞台裏の気色( 4月25日)

昨日、拉致救出集会“小泉首相の決断を求める国民大集会”が日比谷公会堂で開かれ、6,000人もの人々が集まってこられた。一部で、拉致問題は下火になってきた、と囁かれていた中での集会だったが、果たして大盛況で、心配は杞憂に終わった。ただ拉致議員連盟も主催団体の1つなのだが、国会議員の参加は少なかった。日曜日の開催となると、各議員は地元での諸行事に追われるという事情があり、どうしても出席がかなわない人達が多くなる。私自身も地元の行事が重なり、途中退席せざるを得なかった。

開会の20分前には会場に到着し、案内された控室で私は顔見知りの人達に挨拶を簡単に済ませて、読みかけの興味ある雑誌を、喧噪の中ではあったが読み耽った。いよいよ開始時間となり、舞台に出てみると、超満員で溢れ出るような状況だった。事実、会場に入りきれない方々の為に、野外でもにわかに青空集会を開かざるを得なくなり、メイン会場で挨拶した人達は、野外会場にも出向いてスピーチすることとなった。

今日、田中実さんが拉致認定へ、という報道があったが、先般テレビ中継された予算委員会で、私が新たな拉致認定の必然性について問題提起したことも影響したとすれば、多少とも認定問題を揺り動かすことができたことに、今後の国会質問において、私自身も弾みがつく。

前後するが、集会前に控室で、横田めぐみさんのご母堂、早紀江さんに雑誌“致知”最新号をお見せした。表紙には早紀江さんの顔が大きく載っていたからだ。「表紙には顔写真を載せるのは止めて下さいとお話ししたのですが…」といって少女のようにはにかまれた。


▼JR列車事故( 4月26日)

福知山線脱線事故の現場は、目を覆うような惨状だろう。列車があれ程もろい素材で作られているとは知らなかった。マンションに突っ込んだ先頭車両や、ぺしゃんこになって破損した車両の映像は、車中に在って抜け出せない乗客の存命に絶望的な現実を、冷酷に示しているように思えた。それでも助け出されてきた人々がおられた事は、残された方々の救出に希望をつないでいる。

事故原因はこれから本格的に調査されて明らかにされるだろうが、直接的な原因、JR西日本の構造的問題、社会的な視野からの評価など様々なアプローチが必要だと思う。現時点では、過密ダイヤによる運転士への負担を指摘する論調も多く見られている。これは的を射ていると思うが、仮に鉄道会社が、国鉄時代からずっと積み上げてきた“時計のように正確なダイヤ”を崩してまで、絶対的な“安全確保”を優先した時、社会にこれを受容する素地はあるだろうか。安全確保も正確なダイヤも、といった要求をJR西日本は結局のところ受け入れざるを得ないのではないか。

ローマクラブが、人類は(経済)成長にブレーキをかけてでも地球環境を守るべき、と提起しても、結局、人類はこれを受け入れていない。わが国の国民心情が、日本を多少、非能率でもゆっくりとした社会に転換させることを本気で望むというレベルにまで達しない限り、“正確なダイヤ”は期待され続けるだろう。


▼パーティー終了( 4月27日)

昨日、地元川越で「山根りゅうじ首都圏政研フォーラム2005」を開催させて頂いた。年に2回、私の総支部はパーティーを開かせて頂いている。1回は今回のように主に財政支援を期待してのもの。あと1回は個人の後援者向けの、実費負担による懇親パーティーである。2ヶ月位前からの準備であったが、概ね来場者数など想定通りの規模であり成功だった。ご支援下さった皆様に、心より感謝の意を表させて頂きます。

日本経済は回復途上といわれているが、一部産業を除いては、依然として企業は厳しい経営状況に置かれている中でのご協力であり、心から有難いと思う。ある企業の方は、「パー券はたくさん買ったが、出席は少ない方が費用が軽減されるんだろう」と気遣って下さったりした。私としては、たくさん購入して頂き、多くの方にご参加頂くことがベストだが、お心遣いには感謝している。浄財をもとに、しっかり今後1年間、活動を広げていきたい。

当日は、県の電力総連のパーティーや、さいたま市議補選候補予定者の決起集会が重なり、党内の議員の皆様をはじめ各方面にご迷惑をお掛けした事に、この場を借りてお詫び申し上げます。


▼アフリカ議連( 4月28日-1)

先日、民主党内で有志によりアフリカ友好議連が設置された。私も加入して設立総会に出席したが、開会時間に間に合ったのは、私と若林参議院議員の2人だけだった。どうしたのかと思ったら、衆議院では本会議の真っ最中であったようで、途中退席してきた数人の衆院議員で開会に踏み切り、代表に鳩山由紀夫さんを選出した。

出席したアフリカ側の代表からは、とりあえず愛知万博で入館者が少ないのでご協力を、との要望を頂いた。日本政府からは各パビリオンに一律20万円しか支給されていないのだそうで、あとは参加団体の負担となっていて、かなり苦しい、との話しだった。

私は開会式にしか行っていないが、期間中にあと1度は行こうと思っているので、アフリカ館はじっくり見て、お土産を少し無理してでも買ってこようと思う。


▼当落の予感( 4月28日-2)

片手間のお手伝い、かなりなお手伝い、全責任を負っての戦い、と濃淡はあるが、この37年間の政治活動で選挙にどれ程関わってきたか数えた事はない。しかし、私にとって選挙経験がもたらしてくれた当落の予感は、少しずつ研ぎ澄まされていったような気がする。それでも外れることはあるし、自分の選挙のこととなると、得票数などの予測は甘く、ほとんどが不思議と当たらない。

国政選挙ではマスコミ等の世論調査があり、おおよその客観情勢は判るが、地方選挙ではこういう調査資料はないので、事務所の空気、街宣車に乗って感じる反応、本人の魅力、エネルギーなどで状況判断をすることとなる。組織力があり、名簿を基にオルグ結果を分析できる選挙であれば大方の予測はつくが、今の民主党の地方議員選挙では、労働組合の組織内議員(候補)以外は確立の高い票読みはできない。

状況が厳しいかなと思っても、素直に意見を聞いてもらえそうもなかったり、逆に反発されたりしそうな場合には、私は口をつぐむことにしている。先般、ある候補者から、「今回は無理だね」と言われたり、「上位当選間違いないよ」などと言われ、訳が分からなくなっています、と迷いを打ち明けられたので、私は、甘く美味しい評価をされた場合は「ありがとうございます。でも本当はギリギリなんです。」と答えたら良いのではないか。「今回は無理だね」と言われたら、「頑張りますので宜しくお願いします」と言わせてもらったら、とアドバイスした。そして更に、甘い評価も辛い評価も、自分の心には本気で、「いやいや、今の状況は本当にギリギリなんだ」と強く言い聞かせるべき、とお話しさせてもらった。

人に言いながら、実は自分に言い聞かせている。


 ●いつも山根りゅうじメールマガジンをお読み下さり、ありがとうございます。来週はゴールデンウィークの為、メールマガジンはお休みします。次号は5月12日に発行させて頂きます。