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■2005年4月14日発行号
▼狡猾な奸計にメス( 4月 8日)
警察庁と総務省の意見の違いから政府提案にできなかった、いわゆるオレオレ詐欺・振り込め詐欺の防止法を、超党派による議員立法で早期に成立させられたことは、立法府の評価を僅かでも高められたのではないか。
「携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律案」という長い法案名からは内容が解りにくいが、振り込め詐欺等の犯罪に、プリペイド式の携帯電話や譲渡された携帯電話が使われることを防止しようというものだ。具体的には個々の携帯電話の所有者が明確になり、犯罪にこれらのツールを使えなくする目的でつくられた法律ということができる。
欧米にはこうした犯罪がないというので、業界の事情に詳しい同僚議員に聞いたら、エシュロンで全ての国民の会話が傍受されているから犯行に及べないのだという。そして、他の議員は、日本と違い親子関係がクールだから「子供の失敗にそもそも親が金を出すという社会環境がないのでは」とも指摘された。更に、欧米では手続きに時間が掛かり、振り込まれてから引き落とされるまでに3日間が必要なので、その間に被害者が異常に気がついて防止できる筈とも言われた。日本と諸外国での犯罪の形も、やはり少しずつ違うようだ。
しかし、情報社会の中では、今迄考えられなかったような犯罪がこれからも次々と起こってくるのだろう。犯罪を予防する法整備は忙しくなるだろうが、やはり根本は、他者を慈しむ心をどう子ども達に育むか、ということではないのか。
※奸計(かんけい/わるだくみ)
▼青雲の志( 4月 9日)
出身高校の学園役員に招かれ、経済界で活躍している同窓の方々と懇談する機会があった。
サイゼリヤの創業者である正垣社長は、私より2学年上で、佼成学園高校時代、同時期に在籍していたことになるが、クラブも違い、お互い知り合うことはなかった。正垣さんは大学時代、これから何を為していこうと思い悩んでいた時、「とにかく世界レベルで働きたい」と考えたという。そして、食事に事欠く世界中の人々に食を提供する仕事をしようと決意し、サイゼリヤを興したのだそうだ。
年間延べ人数で1億5千万人の人々に来店して頂いている、という話にびっくりしたら、「山根さん、マクドナルドは3億人ですよ」と言われた。「もう疲れてきませんか」と年齢を意識した話をしたら、「いやいや、まだまだ疲れていませんよ」と話され、食材についての夢を、立て板に水の如く述べられていた。
政界からは私の他に、額賀自民党前政調会長(元防衛庁長官)が出席したが、額賀さんは自分の高校時代の日記を読み返してみたら「将来は作家か大臣になる」と書いてあったのだそうだ。「大臣ではなく、総理と記しておくべきだった」と話し、笑いを誘った。
出席者全員が私よりも先輩だったので、できるだけ私自身は静かに小さくなっていた。
▼タクシードライバー( 4月10日)
時間のこともあり、衆院補選の応援や党勢拡大活動については、宮城に集中してノルマを達成しようと思っていたが、参議院民主党の議員総会で、地元福岡選出の岩本司議員の振り絞るような声で、福岡に入って欲しいという訴えを聞き、グラッと心を動かされ福岡行きを決意した。
福岡への機中ではずっと外を眺めていたが、暫くすると、霊峰富士を左眼下に見下ろし、その全景を手の届く程の位置に期せずしてとらえ、扼するような錯覚を覚えた。憧れていた女性の惜しげもなく晒された肢体を偶然見てしまったような驚き、喜び、恥じらいで思わず私は顔を赤らめた。
陽春が白い雪化粧をかなり剥がし始めていて、夕陽も地平線に沈み、昏れなずんではいるが辺りにはもう残照があるだけで、富士の白雪も輝くことはなかった。既に雪が溶け岩肌を現したところは、闇を素直に受け入れ黒ずんでいた。須臾の時であったが、身分違いの者が見てはならない貴婦人の全身を垣間見てしまったような恐れを抱きながらも、私の興奮はなかなか治まらなかった。
告示前の今日、福岡入りしてタクシードライバーと終日、オルグ活動を実行した。対象地域が広く、ドライバーの方にはかなりご苦労をお掛けしたが、与えられた軒数は完全消化することができた。ドライバーさんとは昼食を共にしながら、私的な話しもするようになり、妙に友情のようなものも芽生えた気もするが、もしかしたら私の一方的な思い過ごしかもしれない。ドライバーさんは昭和23年生まれで私と同世代。1人息子さんはもう30才位になると言っておられた。
子供の教育のこと。年老いた親への思い。政治のこと。実に様々な話に花が咲いた。もちろん選挙のことも。とうとう最後には、2年半後に迫った参院選挙について、もし私が再び出馬できることになったらのことだが「応援させてもらいます」とまで言ってくれた。福岡生まれ、福岡育ちのドライバーさんが埼玉に何故、知人を持つのかと思って聞いてみたら、趣味仲間がいるのだと言う。私も興味本位で「それは何ですか」と更に聞いたら、PPMを知っていますか、と逆質問された。何か聞いたような気もしたが失念していた。歌手のピーター・ポール&マリーのことで、日本の後援会役員をしているのだそうだ。その仲間が埼玉にいるので、「手紙を出しておきますよ」と言ってくれた。
PPMはギターテクニックなどで日本や世界中のアーティストに影響を今も与え続けているビッグな人達だが、既にマリーは他界してしまっている。私も10代の頃、何枚かのレコードを買っているが、今は無い。
岩本議員のお陰で、楽しくも充実した2日間を過ごすことができた。
※扼する(やくする/握りしめる)
須臾(しゅゆ/しばらく)
▼冷たい視線( 4月11日)
夜の10時を過ぎていた。大宮からJR川越線に飛び乗ったら、車内はいつになくガランとしていて、優に座ることができた。しかし、どうも空気が変なのだ。華やいだ風情はあるのだが、どこかよそよそしい冷気のようなものを感じた。多くの視線が私に注がれているような気もした。
しかし、1分も経たないうちに私は合点した。ガラス窓にピンク色で“女性専用車”とシールが貼られていたのだ。私はすぐに立ち上がり、隣の車両に移動したが、その僅か20秒程の時間がいかに長く感じられたことか。聞こえよがしに「いやーまいったまいった」などと口ごもりながら歩くしかなかった。
朝夕の混雑した通勤電車の中では、私はできるだけ女性からは離れたポジションをとるようにしている。痴漢などあらぬ誤解を避ける為だ。どうしても近くに女性がいて身動きができなかった時は、鞄を両手で抱えるようにしている。私は女性専用車両の導入には大賛成だ。
▼プレスリーの写真( 4月13日)
衆院補選の告示日は再び仙台へ行った。往きの車中には菅直人前代表など同じ車両に民主党の国会議員10人程が乗り込んでいた。東日本の議員は宮城へ、西日本の議員は福岡へ、と党本部からの指示があったが、国会では委員会も開かれていて、永田町に釘付けの人が多かったようだ。
出陣式が終わって、37年来の同志であり友人である藤原のりすけ宮城県議会議員と企業や団体を歩いた後、県庁に浅野史郎知事を表敬訪問した。確か知事は私と同年齢だと思うが、波長に違和感はなく和んだ時間を共有できたような気がする。
とりとめのない話が弾んでいたが、周りの「もう、そろそろ」といった空気を察し、立ち上がり辞去する時、壁に掲げられた写真を見て、一瞬頭が混乱した。若い時のプレスリーと、どう見ても若い時ではなく現在の浅野知事が握手しているのだ。「知事、これはいつ撮られた写真ですか」と聞いたら、笑いながら「合成写真ですよ」と言われた。後で知らされたが、知事は無類のプレスリーファンなのだそうだ。
◆◇◆ 山根りゅうじ首都圏政経フォーラム2005のご案内 ◆◇◆
▼日 時 2005年 4月 26日(火)
午後6時00分受付 6時30分開会
▼場 所 川越プリンスホテル 3F プリンスホール
川越市新富町1-22 TEL049-227-1111
▼会 費 20,000円
▽どなたでもご出席頂けます。
お誘い合わせでのご参加を心よりお待ちしております。 皆様の率直なご意見をお聞かせ頂き、又、山根りゅうじの 今後一層の活躍を期し、ご激励ください。
▽当日は、TVタックルなどでお馴染みの河村たかし代議士も お祝いに駆けつけて下さる予定です。
▽参加ご希望の方、お問い合わせは 山根りゅうじ川越事務所
(TEL049-230-1350)までご連絡ください。
▽この催しは政治資金規正法第8条の2に規定する政治資金パーティーです
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