■2004年6月24日発行号

▼前国連大使への質問( 6月19日)

先日、党の外務・防衛合同部門会議による勉強会で、日本国際問題研究所の理事長で、前国連大使 佐藤行雄氏の話を聞いた。安保理改革を巡る様々な問題や、わが国にとっての不平等是正についての話は、現場を知り抜いた人だからこその臨場感が出ていて、大いに知的刺激を受けることとなった。

一通りのお話を聞かせて頂いた後、質問時間となり、次の会合の予定もあったので私は最初に挙手させていただいた。質問の第1は、国連職員に国力の割に日本人が少ないということ。具体的に採用手続きはどうなっているのか、と質問した。これに対し、国連職員としての資格試験にパスすることが条件となり、1人ずつ増やしていくしかない、といった答えが返ってきた。

実際には、せっかく国連に入ってもキャリアまでいかずに、途中で退職する日本人がかなり多いようである。又、語学力の問題もあり採用者が海外で育った人に偏重しているので、日本国内でも、海外の国際機関でも働ける語学力や知識などを与えられる育成機関をつくるべきだ、と述べられていた。

国連大使時代の思い出話として、国連でパーティーのような催し物があった時、各国職員はそれぞれの民族衣装を着ようということになって、日本の若い職員が浴衣を着て来たという。正装としての着物に思い至らなかったのは、何とも海外育ちの若者らしくはあるが、国際機関ではやはり日本の顔を持っていて欲しいし、日本を背負っていて欲しい気が私はする。

2つ目の質問は、安保理改革をはじめ真の国連改革は、ゼロサムゲーム化していて不可能ではないのか。この際、国連を母胎として全く新しい国際組織を創った方が良いのではないか、という私の提案に対する見解を尋ねた。これに対し佐藤前国連大使は、「耐えて、やはり国連改革に取り組むべきではないか。ご提案のような発想もぶつけていくことで、国連改革に弾みがつくのではないか」といった見解を私に述べた。


▼埼玉県人への拉致( 6月20日)

北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会総会のご案内を頂き、来賓として出席した。もちろん参加費500円もお支払いさせて頂いた。この運動の継続にはご家族の不退転の決意が何より大切だが、埼玉県内の運動としては、田口八重子さんのご家族のご協力が微動だにしていないのは心強い。

この他、特定失踪者問題調査会によると、川口では5名の失踪者が拉致の可能性が高いという。忽然と姿を消した人々と残された家族。当時の環境からこれらの人々は、とても家出や自殺とは考えられないようだ。しかも、6人はいずれも川口警察の半径3Km以内で失踪している。

当日、代議士時代からも熱心にこの問題に取り組んできた上田知事もスピーチに来るという事であったが、私とは会場を私が出たところでちょうど出くわした。この日、他の会合も含め、新年会、忘年会ならいざ知らず3回も知事と同席したが、身体から溢れるエネルギーは相変わらず強いものを感じた。

さて、私はスピーチで、金正日の現政権を相手に真の拉致問題解決を目指すのなら、「先ずは、どのような事由であれ北朝鮮に留まっている全ての日本人が、自由な意志により帰国を望んだ時、これが果たされることを保証せよ」と交渉すべきであると述べた。今後、私はこの事を外務省及び総理にしっかりと迫っていきたいと思う。


▼本物なのか名古屋の元気( 6月21日)

参議院財政金融委員会で愛知県名古屋市を訪れた。景気の回復が本格化していない中で、好調といわれる名古屋を見て学んでこようという事で、この地が視察先に選ばれた。本来であれば地域のトップリーダーである知事や名古屋市長からも話を伺いたかったのだが、生憎、議会中で叶わなかった。

昼食を挟みながら、先ずは財務省の東海財務局長の内藤純一氏と日本銀行名古屋支店長の中山泰男氏から、地域経済の実情を聞かせてもらった。愛知と言えばトヨタ。トヨタが海外に生産工場をどんどん移していく中で、国内の空洞化が当初、心配されたが、品質が認められ現地生産だけでは追い付かず、日本国内から輸出する程の状況となり、そんな心配は杞憂だったという。又、名古屋に於ける元気な企業は大企業の下請けばかりではない。未来指向の企業が新しい商品開発をして、インターネットで情報発信し直接、海外から受注したりしている成功企業も多くなっているのだそうだ。概して愛知と名古屋は絶好調という口振りだった。

しかし、午後になり、県と名古屋市、地元金融機関や企業代表などとの話し合いの段となると、次第にトーンダウンしていったのには驚かされた。名古屋といえども中小零細企業の現場には、好況はまだ遠いということではないのか。


▼選挙事務所の風( 6月22日)

前にも書いたことがあるが、政治好きの人というのは、(1)テレビの政治番組を観るのが好きという人、(2)政治談義が好きという人、(3)選挙が好きという人、に分けられる。政治家本人は当然、(1)〜(3)全てが好きと思われそうだが、(3)の選挙は苦手で、何度やっても好きになれない、という人が多い。だから、そういう人は他人の選挙にズバッと入り込んでいくという事もあまりない。

私は自分の選挙を既に7回経験してきているが、他人の選挙事務所の裏方は、それ以上の回数をこなしてきている。選挙は重ったるいし怖くてイヤだなという気分はいつも変わらないが、事務所の赤く焼け上がった熱気は好きだ。見通しがつかず必勝でも必敗でもない戦いは、苦しくもあるが楽しくもある。今日、事務所のドアを思い切り開けたら、若く熱い風が私を巻いた。


▼便利な自転車( 6月23日)

民主党県連と選挙事務所の距離は僅か1Kmもない程だが、徒歩ではそれなりの時間が掛かるし、車だと道の混雑による渋滞で所要時間は不安定だ。そこで登場したのがチャリンコで、事務所ではレンタルで2台を借りることにした。1ヶ月半で4,600円なのだが、20日間でもう元は取ったという気がする。

私はもう36年間も痔とお付き合いをしているので、長時間サドルを跨いでいるとチョットおかしくなるが、5分位では全く問題はない。市議会議員時代の16年間、5,000〜6,000世帯を自転車で議会報告書を配り続けてきたので、私の地元のムラでは今でも、私のイメージは名誉ある“自転車議員”である。