■2004年7月8日発行号

▼朗報( 7月 2日)

地元の知人が川越駅西口の駅前にコーヒーショップ・ドトールを開いた。開店の前日、立ち寄ったら、希望と自信に満ちあふれていた。抑えられない高揚感が身体全体から表出していて、圧倒されるような感じさえした。心の内に全く不安が無かった訳ではないだろうが、中高年に差し掛かろうという年代の者に久々に見る、キラキラと輝く明るいエネルギーは、私にも心地良いものであった。

あれから半年。朝の散歩で時折、オーナーである彼の家の前を通る度に、店は順調にいっているんだろうかと気になって仕方なかったが、先日、駅頭活動で、待ち合わせ時間より20分程早く川越駅に着いたので、思い切って店に入ってみた。果たして、平日にも拘わらず、ほぼ満席となっていた。目敏く彼は私を見つけるとショートケーキをサービスしてくれたが、その顔は『山根さん、やりましたよ』と明らかに語っていた。

その日の街宣でいつもより、私の声が明るく張りのあるものであった理由は、誰も知らない。


▼歯痛( 7月 3日)

選挙運動をしていると、10年程前から疲れがピークに達する時、必ず歯痛に襲われるようになってきた。自分の身体の1番弱い箇所に影響が出てくるようだ。放っておくと大事に至るので、選挙運動の合間を縫って、かかりつけの医院で応急処置をしてもらったが、選挙が終われば又、何日か通院しなくてはならないだろう。

治療中、普段では考えられない事だが居眠りをしてしまい、「終わりましたよ」と起こされた時、一瞬、自分の所在が認識できず、頭の中が混乱した。どこかに、選挙真っ最中に在って治療に来ていることへの負い目があったのだろう。


▼新鮮力( 7月 5日)

駅頭活動をやっていて嬉しいのは、支援者から声を掛けて頂く時、ビラを受け取ってもらえる時、ニコッとした笑顔を投げてもらえる時等であるが、時折、思ってもみない役得を受けることがある。冷たい缶ジュースなどの差し入れがあったりするのだ。活動中なので、その場で飲むことは憚られるのだが、折角のご厚意なので、短時間で一気に飲み干すことにしている。

先日は別の喜びが私に与えられた。小学校1〜2年生位の男の子が、縦列に並んで駅玄関口から10数人、出てきた。先頭を歩いていた子どもに「おはよう」と言って声を掛け握手を求めたら、次々に全員と握手させてもらえた。私は有名人でも候補者でもないから、普通のおじさんと子ども達には映っていただろうが、あるいはチョットおもしろいおじさん位の感じだったのかもしれない。

赤児や幼児のあの柔らかな手の温もりは、無垢な天使の労りのようで、唯々有り難さで満たされるが、普段だったら他人の児等に、やたらと握手などできるものではない。それこそ怪しい男と思われかねない。通学時間帯などでは、地元で犬を連れた散歩の時、小学生、中学生に「おはよう」と声掛けはしているが、握手まではしていない。あの日は朝から新鮮力をもらい、元気に1日を終えることができた。


▼ピッツバーグのこと( 7月 6日)

米民主党の大統領候補となるケリー氏が、ペンシルバニア州のピッツバーグで演説し、エドワーズ上院議員を副大統領候補に選んだという。ペンシルバニアは私の叔母の眠っている地で、個人的感慨もあるが、ピッツバーグという地名でいつも連想してしまう事柄がある。それは、リンカーンの有名な「人民の、人民による、人民のための政治」という演説が、その現場では人々の喧噪にかき消され、感動をもって受け入れられたという訳ではなく、翌日の新聞報道によって、有名な演説として今日に伝えられているという事である。

お釈迦様は「正しい法を説く者には、聞く者が辺りにいなければ、私がいつでも、どこにでも差し向けよう」と語っておられる。この場合、それは、私たちが眼にすることのできない者達を意味されているのだろう。

パーティーで乾杯の後のスピーチ程、やりにくいものはないが、私は数百人程の中には1人や2人でも聞いていて下さる人がいるのだから、その人達に向けて短いスピーチでもしっかり語るようにしている。しかし時には、もしかしたら1人も聞いていないのかもしれないと思える場面での街頭演説等をする時もある。そんな時こそ、正に見えざる人々にも語りかけるように私は意識している。


▼沖ノ鳥島 問われる外務省の姿勢( 7月 7日)

今朝の朝刊によると、日本の排他的経済水域内で中国海軍の測量艦が海洋調査を行っていたという。そしてわが国の外務省は、中国外務省に説明を求め、自制を申し入れたと報じられていた。

中国が見向きもしなかった沖ノ鳥島に、俄にちょっかい出し始めたのは、周辺の海底資源の存在が報じられるようになったからだ。今回の中国の行動はわが国の主権を明白に侵すものなのだから、申し入れではなく断固抗議すべきものだろう。

外務省の対中国姿勢は、全く変わっていないようだ。申し入れに対し、中国外務省は「海軍の活動なので報告を受けていない」と回答していると新聞に書かれていたが、これが事実なら、「貴国のシビリアンコントロールはどうなっているのか」と言ったらいいだろう。

中国であれ、どこの国であっても、わが国の主権は決して侵させないのだという強い意志を、政府は国内外に示すべきだと思う。親密な日米関係を背景に、こういう時こそ、小泉さんは自信をもって中国に当たれば良い。