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■2003年11月20日発行号
▼離婚者の年金分割(11月14日)
私が20代前半位までの離婚率は、現在に比べてかなり低かったと思う。だから、宴席などで一節太郎の“逃げた女房にゃ〜”という歌が、笑いのノリでよく歌われていた。今は、人前でそんな選曲をする人はいない。少人数のグループの中にでも、大抵1人は離婚者がいると思われるからだ。暴力夫や怠け者、変態癖、アル中、不和など様々な仕方のない事由があったのだろうし、他人がとやかく言えるものではない。だから、離婚が悪などと私は全く思わない。むしろ幸福への再スタートという場合が多いのではないか。
しかし、離婚自体は幸福な出来事ではない。できれば、初婚で素晴らしいカップリングであった方が良い。特に子供が誕生した後の離婚は、夫婦だけの問題ではなくなるからだ。だから私は子供達に、結婚する前には半年以上は同棲生活をするように勧めている。ギリギリの忍耐で結婚生活が辛うじて維持されるという事態は、お互いにとって不幸なことだろうから。
今朝の新聞に、厚生労働省で年金改革で夫婦が離婚した後、最高で2人が合意すれば1/2まで受給を分割できる案がまとめられたと報じられていた。良い改革であると思う。しかし一方、これで離婚予備軍が堰を切ったように思い切った一歩を踏み出すことは間違いなく、政治家としてというより、男として複雑な気持ちだ。夫婦間で離婚を申し出るのは、これで圧倒的に女性の方から多くなることだろう。定年を間近に控えていたり、定年を迎えたばかりの男達に、妻から突き付けられる三行半は恐怖だ。
▼土井党首の辞任報道(11月15日)
初当選から辞任まで、土井さんの政治家としての歩みをテレビ各局が報道していたが、今回の衆院選での敗因について、全く北朝鮮による拉致事件が挙げられていないのは、実に不可解な気がする。社民党の今回の惨敗は、この問題が私は決定的だったと思う。拉致被害者に関わる情報を朝鮮総連へ漏洩して惹起した数々の事態は、国民への明らかな背信行為で、売国的であったとさえ私は思う。
同じ野党として、選挙結果に同情心が無い訳ではないが、一時期を除いて、反米・反体制の名の下で、ほぼ共産主義陣営に与していても、マスコミや世論からそのことを批判されずにきた事が、同党にとって幸運であったのか、不運であったのか。
ビルマのラングーンでの爆破事件でも、国際世論とは全く異なり、北朝鮮の主張を鵜呑みにしたし、韓国によって発見された北朝鮮から明らかに掘られたであろう侵略の為のトンネルも、社会新報での報道は北朝鮮寄りのものであったと記憶している。イラクがクウェートに侵略した直後に開かれた社会主義インター総会での、イラクへの非難とアメリカによる軍事攻撃を指示する決議案は、満場一致で決議された筈だが、この時、土井党首は賛成の為に起立するような、しないような、賛否どちらともとれる動きの定まらない態度だったと、現場にいたある政治家から聞かされたことがあった。
欧州では社会主義と共産主義は峻別されているが、わが国ではごっちゃに扱われてきたところに、容共勢力が各界で生き長らえてきた遠因がある。
▼「祇園の教訓」岩崎峰子著(11月17日)
著者は昭和24年生まれだから、ほぼ私と同じ歳になる。女将に幼い頃に見初められ21才で芸妓となり、斯界でトップの座に昇り詰め、29才で現役引退した気丈な女性の、花柳界での暮らしを書いたのが本書である。掲載されている写真を見ると、顔立ちにも無駄が無く研ぎ澄まされた精緻さを感じる。私のような無骨者では、こういう人の前では多分、萎縮して寛ぐことなどできないだろう。
秀吉が利休の庭の朝顔を見たいと所望したところ、庭中に咲いていた朝顔全てを切り取り、一輪だけを茶室の花器に活けてあったという有名な話にしても、著者は明確に利休を批判している。他人の見解におもねらない自立した個性を感じる。
政財界、学会の著名人のエピソードも数多く紹介されている。
▼新たな旅立ち(11月18日)
参議院 民主党・新緑風会の役員が代わり、特別国会を前に新たなスタートを切った。藁科満治議員会長、山本孝史幹事長、今泉 昭国対委員長が主要幹部である。3氏とも人格温厚で、人柄を批判する者は皆無だと思う。
18日の党参院議員総会では3氏ともベテラン議員さんだが、やはりどこか新鮮で初々しさが漂っていた。会長挨拶の時、後ろに座っていた議員から「もう少し大きな声でお願いします」と発言があり、ボリュームをちょっと上げられていたが、静かな語り口の藁科会長の持ち味はきっと変わらないだろうと思う。
角田前会長は“人間の雄叫び”と自らが称する程、時に激昂のスピーチをされていた。現会長とは対象的で、比較感覚としての戸惑いは暫くの間、続くかもしれないが、やがて新しい空気が出来上がっていくことになる。きっと、静かだが、時に頑固でしぶとい、という幹部の空気が、自民党に手強さを、近々与えていくことになるだろう。
▼予算委理事、財政金融委員に(11月19日)
原則として、民主党の参議院は1年毎に所属委員会を替わることになっている。今度は予算委員会と財政金融委員会を担当することになった。
予算委員会は何でも屋であり幅広い分野を受け持つ。又、財政金融委員会は結構、専門性の高いところなので相当勉強しなければと、今から覚悟している。この1年間ずっと選挙活動に明け暮れていたので、漸く本業に戻れるという感じだ。
来年は参院の通常選挙が行われるので、改選期の議員は時間があれば地元で1時間でも多くの活動を、と望んでいるに違いなく、非改選の我々が国会活動でのその穴埋めをしなくてはならず、この半年は国会活動が多忙となりそう。
国会内での役職は以下の通り
☆予算委員会理事
☆財政金融委員会委員
☆沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員
参議院内会派 民主党・新緑風会での役職
☆副幹事長
☆国会対策副委員長
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